上越市・本町の路地を歩いていると、ふと佇むその空間に気づく。過剰な看板も、派手なディスプレイもない。それでいて、引き寄せられる何かがある。それが、『etcetera.tokyo(エトセトラ・トーキョー)』だ。
東京・麻布で現役スタイリストとして活躍していたオーナーの新井健太氏が、地元・上越への愛着から2018年に移転オープン。欧米から直接買い付けたヴィンテージ・デザイナーズ古着が、静かに、しかし確かなセンスで並んでいる。「古着屋」という言葉のイメージを、ここでは一度リセットしてほしい。
「古着=安い・汚い」を覆す、ハイブランドの美学。
etcetera.tokyoが他の古着屋と一線を画すのは、ラインナップの「質」だ。ヨーロッパやアメリカで直接バイイングされたアイテムは、メゾン系ハイブランドのスラックスやシャツが中心。状態にもこだわりが貫かれており、目立った汚れや傷のないものだけが店頭に並ぶ。
古着に慣れていない人でも、気持ちよく袖を通せる。それが、このお店の静かな誇りだ。
地元民が語る、etcetera.tokyoの「本当の価値」
EDITOR'S VOICE:上越市民のリアルな推しポイント
筆者がここで最も満足しているのは、「スラックスの品揃え」だ。ハイブランドのシルエットが美しいパンツが、2〜3万円程度で見つかる。新品で買えば10万円を超えるようなアイテムが、状態も良く手に入るのは圧倒的なコストパフォーマンスだ。
「古着はサイズが合わない」というよくある悩みにも、ここなら解決策がある。パンツならウエストをベルトで調整し、丈は裾上げに出せばいい。むしろ、ゆったりしたシルエットを活かしたスタイリングが今の気分にも合っている。1万円前後の綺麗めシルエットのパンツも豊富で、古着入門にもうってつけだ。
そして、夏に必ず覗いてほしいのがオープンカラーシャツのコーナー。他の古着屋では決して出会えないような、「今の気分」に合った一枚がかならず見つかる。スウェットやプリントTシャツも豊富で、季節を問わずアイテムの幅は広い。
「入りづらさ」こそ、宝の扉。
正直に言おう。「ザ・古着屋」という空気感があり、初めては少し入りづらいかもしれない。しかしそれは、確かなセンスと目利きが持つ空間が醸し出す、必然的な雰囲気だ。勇気を出してドアを開けた先に、上越でここにしかない「自分だけの一着」との出会いが待っている。
こんな人に、強くおすすめしたい。古着が好きな人。服がかぶりたくない人。安く上質なものを探している人。上越でセンスのいい服を求めているすべての人へ。
SHOP INFORMATION
etcetera.tokyo(エトセトラ・トーキョー)
住所:新潟県上越市本町3-2-21
営業時間:12:00〜19:00
定休日:不定休(来店前にInstagramで営業情報を確認推奨)
取扱:ヴィンテージ・デザイナーズ古着(欧米直接買付)
上越に、こんなに格好いい場所があった。そのことを改めて誇りに思いながら、今日もあの扉を開ける。
最終確認日:2026年3月8日